東日本大震災の5年目に「黙祷」
施設長日本大震災から、5年の歳月が経ちました。震災並びに津波の犠牲となられました多くの被災者の皆様に心から哀悼の意を捧げます。復興にはまだまだ時間がかかることを、遅まきながら伺いました。昨年10月に宮城県名取市閖上の特別養護老人ホームうらやす様から始まり、われわれを先導くださった「夢創造の会」の川端様、宮城県庁で勉強会を開催していただいた保健福祉部長寿社会政策課在宅・施設支援班 班長様より特別養護老人ホーム等の現状を伺い、貴重なご意見をいただいた宮城県老人福祉施設協議会の事務局長様、東松島市の地域包括支援センターの保健師様、特別養護老人ホーム赤井江マリンホーム施設長様、お忙しい中まことにありがとうございました。その後特別養護老人ホームやもと赤井の里様、南三陸町の地域包括支援センターの所長様、特別養護老人ホーム春圃苑様、介護老人保健施設のリバーサイド春圃様、特別養護老人ホーム恵心寮様、特別養護老人ホームさんりくの園様のそれぞれの施設長様やご担当者様には訪問に際し大変お世話になりました。石巻市の大川小学校にもお伺いしました。特別養護老人ホームと養護老人ホームという高齢者施設である当施設は、災害時に何をしなければならないのかということに、頭を殴られたような衝撃を受けました。当日仙台市内で施設長研修があり施設長が不在の施設が多かったと伺い、施設長の方々の無念な思いがひしひしと伝わってきたのを忘れることが出来ません。もちろん施設長が不在時も現場職員が自分たちでできることをしっかりを行うようマニュアルも訓練もしておられました。それでも、想像を超える災害は起こるのです。自分たちの施設のご利用者は自分たちで守ることが出来る施設になろうということが第1目標です。避難所での生活は、要介護高齢者には、厳しいものです。さらに認知症の高齢者の方には、環境が変わり、みんなが不安や声を上げているところでは「安心できる場所」にはなりえないからです。そのことを身にしみてわからせて下さったのが、多くの東北の高齢者施設の施設長様でした。本当にありがとうございました。大規模災害に強い施設とは、立地や建物や機能もありますが、まずは、職員の普段からの防災に対する意識です。防災に対する意識ができると、普段のケアの中でのリスクも見えてきます。先は長いようですが、毎日の積み重ねはいつか実ることを信じます。(園長池内)